カーエアコンの冷気はどこから来る? エンジンではなくガスが運ぶ熱の仕組み | MOBILY

こんにちは!株式会社MOBILY(モービリー)です。

真夏の炎天下、車に乗り込んでエアコンのスイッチを入れた瞬間、吹き出し口から出てくる冷たい風。まさに砂漠のオアシスですよね。
でも、ふと疑問に思ったことはありませんか?「あの冷たい空気って、いったい車のどこからやってくるの?」と。


車の中には巨大な氷が入っているわけでも、冷たい空気のタンクがあるわけでもありません。エンジンが冷気を作っていると思うかもしれませんが、実はそれも違います。

【プロが解説】カーエアコンの“冷えるカラクリ”

今回は、カーエアコンの「冷えるカラクリ」について、カーエアコンの構造を知り尽くした私たちMOBILYが分かりやすく解き明かします。

これを読めば、エアコンのメンテナンスがいかに重要かが見えてくるはずです!

カーエアコンの正体は「熱の運び屋」

結論から言うと、カーエアコンシステムは「冷気を作っている」のではなく、「車の中の熱を奪って、外に捨てている」のです。熱がなくなった結果として、涼しい風が出ているというわけですね。
この「熱を奪って捨てる」という大仕事をやってのけているのが、エアコンシステムの中を密閉された状態でぐるぐると回っている「エアコンガス(冷媒)」と呼ばれる特殊なガスです。
このガスがシステム内を循環することで、車内を涼しくしているんですね。
では、そのガスの旅路を4つのステップで追ってみましょう。

【4ステップで解説】“熱のスポンジ”の旅

~「熱のスポンジ」が車内を涼しくする4ステップ~

ステップ 1:コンプレッサー(圧縮機)でガスを圧縮して送り出す

エアコンのスイッチを入れると、まずエンジンルームにあるコンプレッサーが動き出します。コンプレッサーは、システム全体にガスを循環させる「ポンプ」の役割を果たしています。
ここでガスに強い圧力をかけて押し出す(圧縮・圧送する)のですが、空気をギュッと圧縮すると熱を持つように、エアコンガスも圧縮されることで80℃近い「高温・高圧のガス」に変化します。
なぜわざわざ熱くするのかというと、真夏の気温(例えば35℃)よりもガスの温度を高くしてあげないと、外の空気に熱を捨てることができないからです。

ステップ2:コンデンサー(凝縮器)で熱を外に捨てる

押し出された高温・高圧のガスは、車のフロントグリル(一番前)にあるコンデンサーという網状の部品に送られます。
ここでコンデンサーが走行中の風や冷却ファンによって外の空気に冷やされることで、ガスが持っている熱を空気中へ一気に放出します。
熱を外に捨てたガスは、ここで気体から「液状」に変化します。

ステップ3:エキスパンションバルブ(膨張弁)で圧力を下げる

液状になったガスは、次にエキスパンションバルブというとても細い穴を通過します。
ここで高圧の液体を霧吹きのように「プシュッ」と噴射することで、ガスの圧力を一気に下げます。
制汗スプレーを吹きかけると缶が冷たくなるのと同じ原理で、圧力が下がることでガスは非常に蒸発しやすい「低温・低圧の霧状」に変化します。ここが、冷気を作るための重要な準備段階です。

ステップ4:エバポレーター(蒸発器)で車内の熱を奪う

霧状になった冷たいガスは、ダッシュボードの奥深くにあるエバポレーターという部品に送り込まれます。
ここでガスは液体から気体へと一気に蒸発するのですが、液体が蒸発する時には周囲の熱を奪う性質(気化熱)があるため、エバポレーター自体が氷のようにキンキンに冷たくなります
そこに扇風機(ブロアモーター)で車内の生ぬるい空気を当てると、空気の熱が奪われて「冷たい風」になり、車内を冷やすのです。熱をたっぷりと吸い取ったガスは再びコンプレッサーへと戻り、このサイクルを延々と繰り返します。

【100%の性能を引き出すには?】実はメンテナンスが命なんです!

いかがでしたか?

カーエアコンから出てくる冷気の正体は、「エアコンガスが車内の熱を外に捨ててくれた結果」でした。
この繊細なサイクルを正常に機能させるためには、規定量のエアコンガスが正確に入っていることや、コンプレッサーをスムーズに動かしてガスを送り出すためのコンプレッサーオイル(潤滑油)の管理が非常に重要になります。
ガスが少しでも減っていたり、内部の潤滑が不足していたりすると、途端に「冷えない」・「異音がする」という症状に直結します。

【プロの現場を支える】MOBILYのエアコンソリューション

株式会社MOBILY( https://n-mobily.com/ )では、プロの整備士の皆様が正確な診断と作業を行うための「エアコンガス回収再生機」などの専用工具から、高品質なエアコンガス、エアコンガスの漏れを止める添加剤(ケミカル)まで、幅広く取り扱っております。
愛車のエアコンの効きに不安を感じるカーオーナー様は、ぜひお近くの信頼できる整備工場へご相談ください。
そして整備士の皆様、確実なエアコン修理とメンテナンスのサポートをお求めなら、ぜひMOBILYのツールとケミカルをご活用ください。